お茶の進化学の補足

…と、以上のようなことを書き終えて、スーパーに行ってみたら、あっさりと「十六茶」を発見してしまった。早速購入して、原料を確認してみたのだが、驚いたことに、原料は以下の通りとなっていた。

 ハトムギ、大麦、緑茶、玄米、黒豆、ウーロン茶、ハブ茶、昆布、霊芝、熊笹、柿の葉、アマチャヅル、ゴマ、紅花、キダチアロエ、アシタバ。

 なんと、「ミカンの皮」が入っていない。これはいかんとしたことだ、と思ってさらに調べてみたのだが、わかったことは、要するにアサヒの十六茶というのは新旧二種類ある、ということのようである。
 一つは「お茶どうぞ『十六茶』」。「お茶どうぞ」というブランドを冠したネーミングのもので、たぶん初期のもの。これは本篇で書いたように、原料にミカンの皮が含まれている(缶のデザインが「二十一茶」に似ているのはこっち)。で、今売られているものは、冠のついていない「十六茶」というお茶で、原料にアシタバなどもののけ姫が入っている。デザインも円を基調としたものに変わっている。

 つまり、使わなくなったのである。ミカンの皮。


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