#34. コンビニレンジ「ほのかさん」

 心までほっかほか。独身生活の強い味方。あなたのコンビニグルメを華やかに演出する、万能調理器「ほのかさん」の登場です。

 コンビニで販売しているお弁当は、そのおいしさ、圧倒的な便利さで、日本人の食生活に重要な位置を占めるようになって久しく、すでに日本の文化の一つとして生活に溶け込んでいます。一説によれば年間四億食が消費される「お弁当」は、食品添加物や栄養のバランスについての疑問を常に呈されつつも、特に忙しい時期のちょっとした一食を支えてくれる、心強いリリーフとして、日本人の勤勉さを陰で支える存在となった、と言っても決して過言ではありません。

 しかしながら、この便利なコンビニ弁当が他のファストフード、弁当専門店のお弁当(いわゆる「ほかほか弁当」)等に比べて圧倒的に劣っている点を挙げるとするならば、その加熱方法にあると言えるでしょう。保存のため、販売時に冷蔵されている「コンビニ弁当」をおいしくいただくためには、お弁当を電子レンジ等で加熱する必要があります。ところが、これまでの電子レンジ(※1)は、お弁当に含まれるあらゆる食材を区別しません。ポテトサラダ、キャベツの千切り、お新香といったものまで加熱してしまうのです。これでは食感はだいなし。味にこだわりたいコンビニグルメ派にとっては、許しがたい暴挙です。

 そこで、大西科学はユーザーの忙しいひとときを奪うことなく、当たり前のコンビニ弁当を当たり前に味わえる、スーパー電子レンジ「ほのかさん」を開発、全国のコンビニ店舗用(※2)、および個人消費者向けに販売を開始いたしました。

 これまでの電子レンジ(※1)では、お弁当など調理する食品の全体を、すばやく、むらなく温めることに力が注がれてきました。電子レンジは、マイクロ波を庫内に照射することによって食品をあたためますが、このマイクロ波は庫内で定在波(※3)をかたちづくるため、どうしても強く加熱される部分とほとんど加熱されない部分ができてしまいます。従来の電子レンジの多く(※4)は、この温めむらをターンテーブル等の補助的な機構によって軽減する構造になっておりますが、「ほのかさん」では、このマイクロ波を指向性ビームとして食品に照射することで、内部の食品を自由自在に加熱できる構成となっております。

 この指向性マイクロ波調理能力を生かすべく、大西科学「ほのかさん」では、庫内に可視光/赤外線センサを装備、コンビニ弁当の内容を「見て判断」するという、画期的な新機能を搭載いたしました。レンジ内に備え付けられた耐熱耐マイクロ波高性能カメラが、コンビニ弁当のおかずの種類を映像から分析し、温めるべき食品とそうでない食品を区別します。ハンバーグは食べごろに熱く、トンカツはころもざっくり中は熱々、ご飯も湯気をたてているのに、ポテトサラダは冷たいまま、そんな理想のお弁当を、「ほのかさん」は手間いらずであなたに届けます。

 この「ほのかさん」の高性能を支えるのは、大西科学の軌道発電炉「たかまがはら」でつちかわれたマイクロ波制御、および量子演算プロセッサ「ぶんごうくん」を初めとする高い技術と、数千万にもおよぶ食品データベースです。「ほのかさん」に内蔵されたこれら高性能パターン認識装置が、おかずの認識率を大幅に向上、あらゆるへんてこなおかずを、それぞれの性質に見あった暖かさに、短時間でむだなく温めることができるのです。

 あまりコンビニ弁当は食べないんだけど…というあなたも「ほのかさん」は魅力的な機能の数々を提供します。皿に盛られた、トンカツ、キャベツの千切り、ポテトサラダ、といったおかずも、スイッチ一つでトンだけほかほか。帰りがいつになるか分からない、遅くまで働くあの人にも、遠慮なくおかずを作って待っていられるのです。三分でいつも温かな晩ご飯。準備が遅れて不機嫌になられる、なんてことはもうありません。

 さらに、「ほのかさん」の食品を見守る「目」は、仕事に追われ、うっかりしがちなあなたもがっちりサポートする「うっかりセーフ」機能としても用いられています。内蔵カメラが食品の温度、状態を常にモニターしていますから、ミルクのような食品の温めすぎ、沸騰を事前に感知して、加熱をセーブします。他にも、庫内の食品の取りだし忘れを音声で警告したり、庫内に動く物を入れたときのオートオフ(※5)など、安全機能が満載です。

 はたらくあなたに強力サポート、大西科学の「ほのかさん」を、あなたのキッチンにぜひ導入ください。

仕様
名称コンビニ弁当用電子レンジ「ほのかさん」(G-2076大西式極超短波加熱装置159号14型)
類別電子レンジ(電磁波調理器)
形式マイクロ波照射式
本体寸法W43cm×D32cm×H25cm
本体重量12kg
電源AC100V 50/60Hz(切り替え式)
内蔵プロセッサぶんごうくんマーク4リビジョン2
本体内蔵センサー可視光カメラ×1、赤外線センサ×3
定格消費電力860W
定格照射出力600W
マイクロ波照射精度各軸±5mm(最大)
外部インターフェース拡張スロット×2(独自規格)
価格オープンプライス

※2001年11月現在。価格、仕様は予告なく変更する場合があります。

※1 当社製品「大西式『マ号』極超短波加熱装置」(昭和20年発売)比。
※2 全国のコンビニエンスストア「ローンソ」等で導入されております。
※3 ギターの弦の震動のように、震動する部分とほとんど停止している部分が移動しない、波の一形態を表す用語です。従来の電子レンジ(※1)では、たとえば庫内の壁に近い部分が「節」となって、加熱作用がほとんどない等の問題がありました。
※4 当社製品「大西式極超短波加熱装置98号6型」(昭和58年発売)比。
※5「ほのかさん」には食品以外の物(犬、猫、インコ、ウサギ、亀、人間など)を入れると加熱を停止する機能がついていますが、故意に生き物を入れることは絶対におやめ下さい。重大な事故の原因となります。

使用上のご注意

※食品を不透明な容器に入れて加熱する場合は「ほのかさん」の食品検出機能が働きません。この場合は、通常の電子レンジと同様の注意をもってお使い下さい。
※おにぎりの具を残してごはんだけ温める場合など、区別すべき食品が互いに接触している場合は、分離してのあたために失敗する場合があります。また、おにぎりは海苔を取って皿などに乗せた上で「ほのかさん」に入れて下さい。
※創作料理やそれに近い失敗料理などで、まれに食品種類の検出に失敗する場合があります。たびたび失敗する場合は、マニュアル設定を行って下さい。
※内蔵カメラ表面は乾いた布などでまめにお掃除を行って下さい。検出効率の低下の原因となります。汚れがひどい場合はアルコールをしみ込ませた布でかるく拭いて下さい(ベンジン、アセトンなどは使わないで下さい)。
※可視光パターン認識検出方式ですから、入庫品にレストランによくある食品模型等が混ざっていると、検出に失敗する場合があります。食品以外の加熱には使わないで下さい。
※何度も言うようですが、食品以外の加熱には使用しないで下さい。


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