海苔ピーパック

 本稿は物理学の実験、特に加速器にかかわっている人、という非常に狭い範囲にウケるだけで、一般の人にはなんのことだか訳がわからないのではないかと思うのだが、たまたま私にはそういう知人が多かったりするので、恐れずに公開してしまおう。まずは右の写真をご覧いただきたい。「ピーパック」である。PPACなのだ。あのPPACがコンビニで発売されているとは知らなかった。製造元は亀田製菓。六袋入って三百円というところだろうか。PPACとしては非常に安価と言わざるを得ない。消費者向けにリファインし、大量生産を行ったのが安さの秘密でもあろうか。全国の位置検出カウンター関係者のみなさん。ピーパック、一袋五十円です。いい時代になりましたね。

 「ピーパック」ちゃうやんけ「海苔ピー・パック」やんけ、とのツッコミはあろうが、しばし待たれよ。袋をよく見ていただきたい。断じてこれは「海苔・ピーパック」なのである。だいたい袋に力強い筆跡でそう大書してあるではないか。あとは「海苔」がなにを意味するかだが、まあ電極になにか海苔から抽出したエキスを使っているのであろう。ヨードあたりが怪しいぞ。


特筆すべきは袋に「不活性ガス」が封入されているということだが、
これで笑える人もまた少ないんだろうな。

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