次回予告

「ついにたどり着いた極地。寒冷な気候、造反するガイドたち。純白の氷河にガイガーカウンターの音がこだまする。大西はモノポールを見つけることができるのだろうか。一方その頃、ポールシフトの危機は目前に迫っていた。大西科学における最近の研究内容、次回『あつかんで一杯』。オーロラの大地に、君は何を見るのか」

「大西です。朝夕の通勤路に、掘っては埋め、埋めてはまた掘る道路工事がさかんになると、年度末の訪れを感じます。すっかり季節も春になりました。私たちの市はいったいどうなってしまうのでしょう。大西科学における最近の研究内容、次回は『竜平君の秘密』『叱られて歌唱コンテスト』『光化学スモッグを追え』の3本です。それではまた、読んでくださいね」

「『ここは、地獄だ」悲痛な叫びが、平凡な家庭に響いた。今日も大西の心には、田舎の食卓が、どうあがいても逃れられない重荷となってのしかかっていた。明日を信じるよりも今日を生き抜くこと。そう話した彼の目は死んでいた。大西科学における最近の研究内容、次回『またナンキンかよ』。おたのしみに」

「また今日もケンカ。お互いのことを意識しながらも、なぜか素直になれない二人。そんな中、大西はあの人に親が決めた許婚がいるという噂を耳にする。突然現れた強力なライバルに、大西は…。大西科学における最近の研究内容、第千二十八回。『ネコジャラシでもカンタン』。あなたのハートに、ときめき、ラブ」

「『うおお、そっちだ、そっちに回れっ』『中央コントロール。A階段方面、支えきれません』『援護はどうしたあっ、俺達に死ねって言うのかっ』『飛んだ、だとっ』『落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ』。次回『昆虫大戦争』。茶色い羽の死神たちが、いま大西のアパートを襲う」

「ぼくジャッキーです。大西ったら、今日も『論文なんて書けないっす』なんて言ってるんだ。実験ばっかりやって、ちっともデータをまとめようとしないんだよ。そんなの物理学者じゃないよね。ようし、ここは僕が一肌脱ごう。大西科学における研究内容、次回は『コピーアンドペースト』『電気椅子』の2本です。絶対読んでね」

「雨に飲み込まれた下宿。下水すら凌駕するその濁流に、大西の生活は忘却のかなたに押し流される。大西は一人、なにを思うのか。答えはどこにもない。次回『失われた、天井』。この次も、サービスサービスゥ」

「真空と無重力が支配する大宇宙。友に手紙を届けるために、彼はたったひとり、宇宙を舞った。1999年春公開予定、ワリーシタ・スキヤキノフ監督最新作、SFスペクタクル超大作『宇宙服はカメむきじゃない』。ポストペットの歴史が、また一ページ」

「大西率いる研究班は、ついにUFOの謎を突き止める。数々の新事実に驚愕する研究チーム。彼らを追う謎の黒服の男。そして、次々と消息を絶つ情報提供者たち。国家規模の陰謀が、いま大西たちを襲う。果たして、大西はこの事実を世に知らしめることができるのだろうか。大西科学における最近の研究内容、第六百六十六回『どこがターボなんだ』。ロードスの平和は、俺が守るっす」

「大西科学における最近の研究内容、長らくご愛顧を戴きましたが、視聴率低迷のため今回で最終回とさせていただきます。次回からは『新・大西科学における最近の研究内容』をお送りいたします。お楽しみに」


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