こころの辞書
- アインシュタイン
- (Einstein, Albert)【人名】伝説的に有名な理論物理学者。特殊相対性理論、一般相対性理論を唱えた。ノーベル賞受賞者だが、受賞は相対論に対してではなく「光電効果」の研究に関して。ユダヤ系ドイツ人で、ナチスの台頭とともにアメリカに移住。
- 隠蔽
- (いんぺい)1【天文】月、惑星などの天体が、背後に他の天体を隠すこと。隠蔽時の背後の天体の光量等の変化から、天体の大気状態に関する情報が得られる。2【一般】隠すこと。隠匿。「アメリカ政府がインベーダーを――だ」
- 運河
- (うんが)1【天文】かつて火星にあるとされていた地形。火星を縦横に巡り、乾燥した赤道地帯に、極冠から水を運ぶべく建設された偉大な文明の証(または遺物)とされたが、天体望遠鏡の精度が上がるとともに「見まちがいであった」ということになった。科学にも、時としてこういうことがある。2【建築】船による貨物等の運搬を可能にするために人工的に建設した水路。ところで、1の「火星の運河」は「火星の用水路」と言うべきではないか。
- X線
- (えっくす-せん)【物理】電磁波の一種。レントゲンが発見して、未知のXの意味を込めて命名した。励起した原子から放出される波長の短い電磁波で、物質を透過する能力が高く、広く医学の分野で用いられる。エックス線の透過能力があそこまで大きくなければよかった、と思春期に思わなかった理系の男子生徒はいないような気がしないではない。
- 大西科学
- (おおにし-かがく)【通信】ジャッキー大西が主宰するサイト名。大正八年設立の架空の総合科学研究所という体裁を取り、この科学研究所の存在によって変化した仮想的な歴史を提示し、その前提の上での研究内容および取り扱い製品の紹介等を行うという形をとっているが、実態は雑文発表サイトである。1998年5月に開始。アドレスはhttp://onisci.com/。
- 蒲田行進曲
- (かまた-こうしん-きょく)【映画】深作欣二監督、つかこうへい原作、風間杜夫、松坂慶子主演の映画(1982年)。スター俳優である「銀ちゃん」を敬慕する大舞台俳優の「ヤス」は、銀ちゃんが妊娠させた女「小夏」を押し付けられる。小夏のため、生まれてくる(銀ちゃんと小夏の)子供のため、ヤスは危険な「階段落ち」に挑む。「だって銀ちゃん一緒にいてくれないじゃない」「セコーイ階段落ちやりますかぁ?」「銀ちゃん、カッコいい」等、日常生活に生かせる名セリフがたくさんある。
- 帰納法
- (きのう-ほう)1【数学】(1)ある条件n0に関して命題が成立すること(2)ある条件nの時に命題が成り立っていれば条件n+1のときも命題が成立すること、を証明することによって、一般の条件n(≧n0)について命題が成立することを証明する手法。数学的帰納法。2【哲学】いくつかの条件について命題が成立することの証明をもって、一般の場合についても命題が成り立つと推測すること。例「昨日は晴れだった。今日も晴れだ。明日も晴れだろう」。1の厳密さと見比べると、どうしてこの2などが麗々しく「法」などと呼ばれているのだろうと思ってしまう。めっちゃアイマイやんけ。
- 鯨
- (くじら)1【生物】海中生活をする哺乳類の一種で、もっとも大型の種類の総称。歴史的に大規模な捕獲が行われ、食用等に用いられたが、現在は国際捕鯨条約により小規模な調査捕鯨を除き実施されていない。2【食物】鯨の肉。私にとって鯨肉といえば、大きく二つ、給食に「ノルウェー風」等と称して出てきたり缶詰めになっているものと、カス汁に入っている「一ミリ角くらいの黒い立方体に白いにょろっとしたゴムのような肉がついたもの」があった。前者はともかく後者は大嫌いでありこれがなくなって本当によかったと思う。
- 原子爆弾
- (げんし-ばくだん)【兵器】爆弾の一種で、核分裂の連鎖反応を用いたもの。エネルギーを供給しているのは「原子」ではなく「原子核」なので、正しくは「原子核爆弾」と呼ばれるべきであり、実際に「核爆弾」という呼び方もあるが、核融合反応を用いた爆弾(水素爆弾)は原子爆弾と呼ばれず、しかし核爆弾は原子爆弾と水素爆弾の総称なので、核爆弾から核分裂爆弾を区別して呼びたい場合にはやはり原子爆弾と呼ばねばならない。ややこしい。誰が考えたのだろう。物理学者じゃないような気がするが、物理学者以外とも思えない。
- 胡椒
- (こしょう)1【料理】香辛料の一つ。料理を辛くしたいときに振りかけると塩分控えめのまま「おかずパワー」が高いものができる、と思って使っているのだが、何か大きな勘違いがあるような気もする。2【人体】使っていると本当にくしゃみが出るのだが、なんだかベタすぎて恥ずかしい。
- 三名園
- (さん-めい-えん)【文化】日本においてすぐれているとされる三つの庭園。岡山の後楽園、金沢の兼六園、水戸の偕楽園。「あと一個が思い出せない」三質問の一つ。おおむね、兼六園、偕楽園のうち出身地から遠いほうの庭園を忘れる傾向にあるらしい。後楽園を忘れないのは東京ドームの前に建っていた読売ジャイアンツの本拠地球場のせいだと思われるが、あそこにある庭園は同名の別庭園である。
- 辞書
- (じしょ)1【情報】パソコン等コンピューターにおさめられた、二つの言語間の対比を行うデータベース。変換辞書、ユーザー辞書など。2【一般】言葉の意味を説明した本。「引かれる」が普通「読まれる」ことはない。長いからであろう。
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