オフィス・オートメーション、そしてインターネット・テクノロジーの波はいまや大海となって我が国を厚くおおうにいたっており、パソコンの普及は一家に一台から一人一台の時代を迎えようとしております。特に、素早く完全で美しい文字を記述できるワープロ(またはパソコンのワープロ機能)は、我々の「言語とのつきあい方」に革命と言って恥じない変化をもたらしました。
しかしながら、一方でワープロが我々の基本的なスキルの一つである「書く」という能力にある種のダメージを与えていることもまた確かです。科学の進歩とともに人類から失われつつある技術ではありますが、筆記用具を用いて文字を書くという能力は、いまだ人生のさまざまな局面で必要とされる、社会生活で必須の技能であることは間違いありません。
大西科学では、こうした問題を解決すべく、すでに「漢字を忘れてしまう」という問題に対して「どわすれくん一号」をリリース、広い年齢層のお客様から好評をいただいております。リリース後も皆様のご期待にお応えし、またさらなる進歩を続けるべく、たゆまぬ努力を続けて参りましたが、このたび生理学、運動学研究の成果といたしまして、もう一つの大きな問題である「字が汚くなる」という問題についての画期的な解決となります「くうかい号」の開発に成功、販売を開始いたしました。
「くうかい号」は、現代人の毛筆による筆記をサポートするインテリジェント化された「ふでペン」です。結構披露宴などで、参加者名簿に毛筆による署名を求められることがありますが、こんなとき、字が下手だと恥ずかしいもの。「くうかい号」は、こうした現代人特有の「ワープロ病」の解決として、どなたでもプロ級の文字が書ける、科学の精華なのです。
「くうかい号」の使用は全く簡単です。「くうかい号」を、鉛筆を持つように握ると、「くうかい号」は内蔵の神経接続子を自動的に展開、使用者の指、腕と「くうかい号」を接続します。あとは「くうかい号」にすべてお任せ。内蔵された超小型プロセッサ「ぶんごうくんミニ」が内蔵八万字の「美しい文字」辞書と照合、理想の文字に近づけるべくあなたの筋肉をコントロールします。誰にも負けないプロ級の文字を、まぎれもない、あなたの腕から生み出すのです。
「くうかい号」の神経接続子は、微小なカーボンナノワイヤ製神経針できておりますので、腕や指と接続するときも苦痛はなく、また薬品を用いませんから、まったく安全です。さらに、使用後、収納されたワイヤを内蔵紫外線ランプによって消毒する、嬉しい殺菌機能つき。衛生に気を配るあなたにも最適です。自分の手指にこんな動きができるなんてと、きっとあなたにも満足戴けると確信しております。
使用にあたっては、使用者の指の大きさ、神経信号に対する筋肉の感受性の測定のため、一時間程度のキャリブレーション(較正)期間が必要ですが、「くうかい号」は五人までの較正データを記録できるメモリ機能もついております。家族みんなで、結構披露宴の季節にぜひ「くうかい号」をお求め下さい。
仕様 | |
名称 | インテリジェント・リアクティブ筆型ペン「くうかい号」(DPN-9ふみのひ9号) |
類別 | 筆型ペン |
サイズ | 直径12ミリ、長さ180ミリ |
重量 | 180g |
電源 | ボタン型燃料電池「ちからのたね号」×1 |
内蔵プロセッサ | モバイルぶんごうくんミニ |
内蔵センサー | 加速度センサ×3・光学センサ×1・筋肉電位センサ×18 |
許容筆圧 | 5kg重(仕様値) |
外部インターフェース | 増設メモリポート×1・外部電源ポート×1 |
価格 | オープンプライス |
オプション | 価格 | |
墨型インク 「いかすみ号」 | 筆部補給用インク | \1,500 |
替え筆 「くすぐり号」 | 摩耗した筆先の交換用。 | \3,800 |
使用上のご注意
※体質によりまして、筋肉コントロールに拒否反応を起こす場合があります。神経接続子アレルギーと診断されたことのある方は使用を控え、また不安のある方は使用前に医師にご相談下さい。
※筋肉の耐荷重限界の都合上、長文の筆記には向きません。使用はサインなど必要最低限にとどめ、小説の筆記、年賀状の宛名書きなどに使用しないで下さい。
※「くうかい号」は使用者の筋肉の動きをサポートするものであり、忘れている、書けない文字を書けるようになるわけではありません。この場合は大西科学の「どわすれくん一号」をぜひご検討下さい。
※使用後は子供の手の届かないところに置いて下さい。
※手指以外には絶対に使用しないで下さい。
※くれぐれも絶対に手指以外には使わないで下さい。
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