#32. 電子調味料「したつづみ七号」

 健康に気を配るあなたに、嬉しいお便り。大西科学の「したつづみ七号」が、ものたりないあなたの食卓に彩りを運んできます。

 いよいよ実用化の世紀を迎えたナノワイヤー製「神経接続子応用製品」は、人間の神経網と量子コンピューターを直接接続することで、理想的なマン・マシンインターフェースに、またエクササイズの補助にと役立てられ、さまざまな革命的な変化を社会にもたらしております。大西科学でもアクティブブラシ「くうかい号」を発売、早くも大反響をいただいております。

 一方、感覚神経と電子系を接続することにより幻感覚を作り出す「感覚オーバーライド」については、複雑微妙な感覚の再現にコンピューター容量が追いつかないことから、期待されながらも実用化はまだまだ先のことである、とされてきました。

 このたび、こうした業界の常識を打ち破るかたちで、大西科学は世界初の実用「味覚接続型感覚オーバーライド」製品、電子調味料「したつづみ七号」をリリース。またも巨大な道標をうちたてました。性能を「素材の味にプラスアルファを加える」という能力に限って製品化することで、膨大な情報を再現する重荷から製品を解き放つとともに、食餌制限で塩分などの摂取を押さえなければならないなど、健康分野での大きな福音となる「幻感覚による調味」を実現しております。

 そもそも、従来の感覚オーバーライド技術は、聴覚と一部視覚のみに限られており、これら感覚については伝統的な手法を用いた情報伝達手段のほうがはるかに優れているため、魅力的ではあるが使い道の限られた技術にすぎない、とされてきました。原理的に、化学物質の合成等他の手段によるシミュレートが困難な、味覚や嗅覚分野への応用が待望されてはおりましたが、複雑なバランスの上に成り立っている「美味」を再現するには、現在の神経接続技術はあまりにも稚拙で、いまだ研究段階に留まっています。

「したつづみ七号」は、発想の転換として、再現する味を主要な「塩味」「酸味」「甘味」「苦味」加えて「辛味(痛覚)」の五種に限ることで、味覚接続応用製品を一気に実用化し、健康器具としての味覚オーバーライド製品への道を開くものです。原理的に味を薄くすることは困難ですが、薄味で素材の味を生かした料理に、さまざまな味付けを電子的に行い、料理の味を整えることができるのです。

 使用にあたっては「したつづみ七号」を口腔内に義歯の形で設置し、舌下の味覚神経とナノワイヤーによる接続を行います。あとは、普通に食事を行うだけ。必要に応じて、外部からの電波によるコントロールを行い、料理の味を補うことができます。塩分の取りすぎや糖分の摂取を止められているあなたでも、もう我慢する必要はありません。体が摂取する栄養は変化ないまま、思う存分塩味や甘味を味わうことができるのです。

「したつづみ七号」は、現時点でも十分皆様のお役に立てる製品であると自負しておりますが、ファームウェアの書き換えにより、今後のさらなる技術の向上に対応したアップグレードや、別売りの味ソフトウェアの再生も可能です(「リンゴ味」など、限られた味覚ではありますが、より複雑な味覚を味わうことができます)。大西科学の感覚接続製品を、あなたの健康にぜひお役立てください。

仕様
名称味覚型感覚オーバーライダー「したつづみ七号」(ESS-7あじおう7号)
類別神経接続子応用製品(医薬部外品)
サイズ6ミリ×7ミリ×12ミリ(神経接続子部除く)
重量1.8g
電源生物分解システム(菌株TAC-200240-AS)
内蔵プロセッサモバイルぶんごうくんマイクロ
神経接続子数12(予備8)
内蔵センサー筋肉電位センサ×6、無線LAN受信部
通信プロトコル独自仕様(非公開)
ダイナミックレンジ90dB(辛味)、70dB(塩味、甘味)、50dB(酸味)、30dB(苦味)、15dB(バナナ味)
外部コントローラー部仕様無線式(単三電池使用、別売り)
価格オープンプライス
オプション価格
味覚ソフトウェア
「アップル号」
リンゴ味再現ソフトウェア\7,800
感覚リミッタオーバーライダ
「激辛号」
より激しい辛味をお求めのあなたに、40dB(100倍)辛味再現キット\15,900
強制停止キット
「ハルト君」
リモコンによるいたずらに対して「したつづみ七号」を強制停止する専用コマンダ。\4,480

※2001年7月現在。価格、仕様は予告なく変更する場合があります。

使用上のご注意

※「したつづみ七号」は、ほとんど動力を必要としませんが、わずかに必要な動力に口内の化学ポテンシャルの変化を用いております。口腔内に残った有機物の生物分解による電力を用いておりますので、口内を殺菌すると動力不足に陥ることがあります。大西科学サービスセンターに持ち込み修理になりますので、ご注意下さい。
※味覚には個人差があります。はじめは低いデシベル数でテスト運転を行い、徐々に出力を増加させてください。
※使用後は必ず出力をゼロに戻して下さい。感覚を常時刺激していると、味覚減退の原因となります。
※濃い味付けの食品等を無味にすることはできません。錠剤等の糖衣のかわりに持ちいることはおやめ下さい。
※外部コントローラーはお子様の手の届かないところに保管し、他人に操作されないよう十分お気をつけ下さい。


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