大阪ミナミ、なんばから南方、和歌山あるいは高野山に向けて広がる営業区間を持つ私鉄「南海電鉄」が投入した、なんば、関空間を結ぶ特急電車の名称。途中駅ノンストップのラピートαと、停車駅を持つラピートβの二種が運行されている(ひかりと、こだまのような関係)。その濃青色の塗装と「鉄人二八号のようだ」と評された特徴的な車両で有名。
大阪南部の海上に建設された関西国際空港(関空)営業開始当時から、大阪中央部からのアクセスの悪さは一つの問題となっており、この「ラピート」とJR西日本が運行する「はるか」が鉄道としてはただ二つの選択肢となっている。ラピートは、そのスピード、運賃、サービスにおいて全体としてはるかをしのいでいるという総評を受けているが、南海電鉄なんば駅始発のため、梅田、新大阪など大阪北部からのアクセスにおいてややはるかに軍配が上がる、という声も少なくない。