インターネットおよびIT関連技術の爆発的な発展により、その成果でありインフラの一つであるメールに関して、近年さまざまな新語が生まれています。この文章はそうしたメール関連語句について、初心者にもわかりやすく解説を加えたものです。より突っ込んだ解説が必要な方はマール社「武器」等の関連書籍に当たってください。
チェーンメール:細い金属線を編んで作られた防具の一種で、日本では鎖帷子(くさりかたびら)と呼びます。主として矢や刀剣などの鋭い切先を防ぐためのもので、メイスのような打撃系の武器にはあまり効果がありません。単にメールという場合もあります。
電子メール:電子で表現された鎖帷子です。実際には電子という語は「コンピューターによって表現された」「電子的な」という意味で使われており、実際に電子でできた鎖帷子があるわけではありません。その点で「電子レンジ」の用法よりもさらに一段抽象的な表現と言えます。
Eメール:エレクトロニック・メール。普通は翻訳して電子メールと表現します。電子メールの項も参照のこと。
携帯メール:携帯電話で使用する鎖帷子のことです。携帯電話に取り付けられるように、また携帯可能であるように、小さく作られています。
Sメール:スネイルメールの略です。日本ではあまり使われませんが、電子メールに対してこれまであった普通の鎖帷子をこのように言うことがあります。スネイルはカタツムリの意で、重量があって遅いことを表現しています。
メールチェック:自分の鎖帷子にほころびや傷がないか確認することです。専門家に任せるのが無難ですが、熟練者は自分で点検し、油を差し、ほころびを繕って良好な状態に保つことができます。戦闘に臨む前には必ず行いましょう。
メールボックス:鎖帷子を入れる箱です。高級品は桐でできており、製作者のサインが入っていることがあります。古美術として売買する場合、箱のあるなしが大きな価格の違いを生み、時として箱のほうが鎖帷子自体よりも価値を持つ場合さえあります。大切にしてください。
メールアドレス:鎖帷子の住所です。たいていはあなたの住所と同じです。鎖帷子に自分の住所氏名を書いておく場合は、個人情報の流出に注意して下さい。
迷惑メール:望まないのに送られてくる、または無差別に大量に送付される鎖帷子です。これのどこが迷惑かというと、おそらく異臭を放っているのではないでしょうか。
スパムメール:スパム(ハムの一種)の缶詰を材料に使った鎖帷子です。防御力はプレートメールに準じますが、装甲がブリキでできているため端で手を切ることがあります。また、十分に洗わないと犬熊鰐等の野生動物をひきつけることもあります。
幸福のメール:装着すると幸福になる鎖帷子です。具体的には、フィールドやダンジョンを一歩あるくごとに1ずつ経験値が増えます。
不幸のメール:装着すると不幸になる鎖帷子です。具体的には、お金を落としたり、友人との仲が悪くなったり、車をぶつけられたり、缶詰のハムが腐っていたりします。
メール友達(メルトモ):同じ種類の鎖帷子を着用するもの同士をこう呼ぶことがあります。緩い連帯感で結び付き合っています。
メール爆弾:鎖帷子の中に爆弾をしかけたものです。爆弾が爆発すると、周囲に鎖の破片が飛び散るため、対人殺傷能力が非常に高くなっています。また一見すると鎖帷子にしか見えないため、ホテルのロビーなどに置かれていても不審に思われません。
ショートメール:短い鎖帷子を指します。着るとおへそが見えます。きゃあ。
フリーメール:着たままであまりにも長く冒険を続けたため、ある生き物が住み着いた鎖帷子です。何がわいているってそんなことは言えませんいえません。きゃあきゃあ。
ウィルスメール:着たままであまりにも長く冒険を続けたため、ある生き物(と言えるかどうかわかりませんが)が住み着いた鎖帷子です。ウィルスの種類によっては隔離が必要です。ぎゃあ。
メールフィルター:鎖帷子をフィルターに使うことです。砂と石をよりわけることができますので、芝生やチューリップを庭に植えるときには重宝します。
メールマガジン:鎖帷子専門誌のことです。マニアはいるものですね。
メールソフト:柔らかい鎖帷子です。普通のものより着心地は上ですが、防御力でやや難があります。
メーリングリスト:鎖帷子の細かい鎖のかわりに、金属の輪をつないで鎧にしたもので、鎖帷子に防御力で劣りますが、遥かに廉価でまた軽量です。「リングメール」ともいいます。ところで、前半はそれでいいとして、リストってなんだろう。なんですか。
ポストペット;なんだろう。さすがにここにいたると私の職分を超えているという気がします。ポストウォーターとか、ポスト山口百恵みたいなものかしら。
プーさんメール:熊皮の鎧の別名です。熊の毛皮は厚いので、ある程度の防御効果と高い防寒効果があります。
この業界は現在も日進月歩の勢いで進歩を続けており、今後も以上に挙げた伝統的な鎖帷子以外に、さまざまな鎖帷子が登場すると思われます。最新情報をメールマガジンにて配信しておりますので、あなたのメールアドレスをぜひ登録下さい。