獣人皇后ヒューマンバグ

 第二五話に登場した最後のバグノイドで、参謀として、バグエンペラーに常に付き従う謎の女性。その正体は、各務がかつて失った妻、量子の体細胞を用いて培養されたクローン体で、本来、獣人帝國の中核をなすべく育てられた女性であり、その遺伝子以外に量子との共通点はない(「佐々木真美」という人間名も持っているが、本篇では未登場)。

 獣人皇后の戦闘形態としてのヒューマンバグは、バグノイドの持つ力と防御力と共に、専用に開発された武器をも扱う、人間形態のままの能力を限りなく高めた最後のバグノイドである、とされる。直接的にはゲイツバグの延長上にあるが、技術的にはより洗練されているようである。ただし、もともとバグノイドとして開発を受けたものではなく、人間として存在していた獣人皇后の、バグノイド改造版であるために、総合的な能力はイーグルバグなどの最後期型バグノイドに一歩及ばない感がある。もっとも、装備火力の充実によって十分な戦闘能力向上ははかられており、惜しみなく投入された改良型生体強化ケラチン製の装備は注目に値する。

 必殺技は改良型生体強化ケラチン製の徹甲弾を撃ちだす「88ミリ対戦車砲」であるが、発揮する機会はなかった。


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