第一八話に登場する小型バグノイド。バグチェンジ前の人間形態は四歳くらいの幼児、と設定されているが、未登場。
小型高速であることを利した伏兵としての利用、奇襲を主目的としたバグノイドであるプレイリードッグバグは、小型のぬいぐるみのようなその姿と裏腹に、鋭い牙と無類の瞬発力、跳躍力を備えている。
戦闘力そのものは通常のバグノイドと比較して明らかに低いものであるが、これが、人間並の知能も含め、体長三〇センチ程度の体におさめられているという事実は驚嘆に値する。とにかくバグノイドの持つ多数の機能をコンパクトにまとめ得たという点で評価をすべきバグノイドである。なお、一九話の「カワウソバグ」と非常に似通った性質を持っているが、このころの獣人帝國バグーが主力バグノイドの開発を一旦休止し、隠密行動と奇襲、暗殺を旨としたバグノイド育成に力点を変えつつあったという、これはひとつの証左となるだろう。
必殺技は、鋭い牙を使った急所への一撃「クリティカル・ヒット」であるが、佐脇の竹刀に阻まれ、発揮されずに終わった。なお、そもそも喉が急所というわけではないスピードマンにはあまり有効な必殺技とは言えない。