第七話に登場して警察権力の前に屈するバグノイド。バグチェンジ前の姿と名前は劇中未登場(だが、資料によると、ボウルガード=ネッカラウトという名前の外国人。紅毛碧眼)。
系統的な研究が進められていた生体強化ケラチン装甲装備型バグノイドの完成形とも言えるバグノイドで、人間サイズのバグノイドとしては最強の部類に属する。その巨体は、生体強化ケラチン製の甲羅に守られ、拳銃弾程度では貫くことは不可能である。意外なことに、甲羅は見た目よりも薄く軽量にできており、動きをほとんど損なわない。また、代謝速度を人工的に上昇させることによって生じる一時的な加速状態を併用した攻撃は、鋼鉄並の切れ味を誇る爪と相まって、カメ型である劣勢を補って屋内での戦闘において最高に近い攻撃力をゾウガメバグに与えていた。獣人帝國バグーでは、来るべき本格的な地上侵攻における主力バグノイドのプロトタイプの一つとしてこのゾウガメバグを生みだしたという経緯があり、劇中で人質をとってスピードマンを待つ、という派手な行動をしたのも、スピードマンと真正面から戦闘になったとしても互角以上の戦いができるという成算があったからである。ゾウガメバグがスピードマンと一太刀も交えることなく、人間の警官(強化装甲服を装備してはいたが)に敗北したことは、かなりの衝撃をバグー上層部に与えることとなった。
必殺技は相手の喉を絞めつつ高く持ち上げ、同時にそのツメで気管を傷つける、「タートルネックハンギング」で、不運な警官を一人血祭りに上げている。