カラスバグ

 第一五話に登場した航空バグノイドバグチェンジ前の人間形態は未登場。おそらく、十代後半のやせぎすの男性であると思われる(想像)。

 カラスバグは、バグノイドとして初めて登場した、飛行可能な航空バグノイドである。驚くべきは、このカラスバグが、初登場にして全長5メートルを越す巨体を飛行させ、空から地上のスピードマンへの攻撃能力(爆撃)を持ち、かつ最大時速三五〇キロを越える(設定値)飛行速度を兼ね備える、飛行型バグノイドの一種の完成形として登場したということである。実際、バグノイドの持ついくつかの限界から飛行可能なバグノイドとしてこれ以上の性能を望むことは難しく、物語終盤に登場する三体の航空バグノイドにしても、このカラスバグからの顕著な改良点は見つからない(火器の装備程度である)。これを何らかの技術的ジャンプと見なすことも可能だが、いくつか続いた情報戦用バグノイドで戦線を維持しつつ、本命であるこれら高度なバグノイドの研究に着手し、完成させていたと見ることで、素直な進化の結果であると見なせないではない。

 必殺技は、懐から取りだした小型高性能爆弾による爆撃だが、これには特に名前はなく、かわりにそのクチバシを用いた奇襲攻撃に「アイズ・ワイド・シャット」という名前が与えられている。目を攻撃するらしい。


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