ホエールバグ

 第三話に登場してスピードマンに中枢神経を破壊されるバグノイドバグチェンジ前は散歩中の関取に偽装していた。

 なんといってもその巨体が特徴となるバグノイドで、バグチェンジ後は実に全長一二〇メートルの巨体となる。力も体長に比例して大きく、純粋な出力で比較すれば最強のバグノイドの一つであると言える。しかし、重量増加が出力上昇をはるかに上回る比率で起きているため、実戦闘能力は高いものではなかった。また、巨体であることによる反応速度の低下も致命的であり、スピードマンにも「時定数が違う敵」などと酷評されている。厚い皮膚と脂肪に守られた肉体はそれなりに脅威ではあったが、所詮SSSブレードの敵ではなかった。しかしながら、この実験体での失敗が、後のゾウガメバグの成功に貢献しているとも言える。

 必殺技は相手を飲み込み窒息死させる、「ブラックホールブレス」だが、発揮する機会はなかった。


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