第六話に登場し、スピードマンに配下のバグメイトもろともSSSブレードでその体を破壊されたバグノイド。バグチェンジ前の姿はよみうりテレビの脇浜アナウンサーに似ているらしい。珍しい、女性形質のバグノイドである。
デンキクラゲバグは、カニバグやゾウガメバグなどの一連のシリーズとは、ある意味で対極に位置している。全体を軟性の構造体で作り、衝撃拡散性と自己回復性を重視することによって攻撃に耐えるという「柔よく剛を制す」を意図したものであるからだ。この試み自体はある程度の成功を収めたと言うこともでき、実際劇中でスピードマンの熾烈な攻撃を受けながらも手元の精密機器を破壊されずに守っているといった光景が見られた。惜しむらくは、空気中、重力下での直立に必要十分な強度が最低限地上での戦闘に必要であったという事実から、あろうことかクラゲを基礎としながら骨格を装備しなければならなかった(スケルトンである)ことである。そこが結局このバグノイドの限界であったとも言えるだろう。
必殺技は毒を持った触手で相手を突き刺す「レイトサマーアタック」だが、発揮の機会はなかった。