ハエトリソウバグ

 第五話に登場し、スピードマンSSSブレードで殴り殺されたバグノイドバグチェンジ前の名前と姿は未登場だが、設定によれば細身でトゲなんかついた服を着ているパンクヘアをしたロッカー、となっている。見たかったものである。

 ハエトリソウバグは、植物との融合体という珍しいバグノイドである。とはいっても、そのワナ部分の駆動系には動物の筋肉が使用されており、ハエトリソウの要素は、わずかにその姿と光合成能力に限られている。今や完全に実用化を成し遂げた生体強化ケラチンも一部トゲなどに使用されてはいるが、エネルギー供給法開拓のための実験体であった非戦闘用バグノイドに、急遽武装を行って出撃を強要したものと受け取れなくはない。機動力に欠けるハエトリソウバグでは、相手が射程内に入らなければ手も足も出ず、にもかかわらずバグメイトが一体もつけられていないからである。

 必殺技はその罠に敵を落とし込んで、強力な毒と酸で敵を溶解する「アシッド・トラップ」。一度はスピードマンをとらえることに成功しているが、SSジャンプの前に取り逃がすという失態を演じている。


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