モスキートバグ

 第二一話で変身前の各務に倒される超小型バグノイド。変身前の姿はさすがにないらしい。

 「プレイリードッグバグ」「カワウソバグ」で研究が進められていた小型バグノイド系列の到達点である、超小型バグノイドである。この技術的跳躍には目を瞠るものがあるが、戦闘力、知能などのバグノイド本来の性能はほとんど犠牲にされている、というより実のところほぼ無視された状態であり、昆虫程度の体に単純なロボット以上の知能を持たせえたという点で、わずかにバグノイド的な技術が用いられているにすぎない。

 この異質なバグノイドの目的はただ一つ、生身の各務剛志から彼の血液とともにナノマシンのサンプルを回収するという点にあり、各務にたたきつぶされたとはいえ、その目的は実は達成されている(後で獣人博士が死体を回収したのだ)。その性質上、バグノイドの通例となった自爆装置は内蔵されておらず、その点でも特異な存在であるといえるだろう。

 必殺技は「バンパイア・アロー」。犠牲者の血を、〇コンマ数マイクロリットル程度、吸う。


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