このページでは、大西科学に関係した商業出版の関連情報を集約してお知らせいたしております。最終更新日は、14.1.14です。Tweet
「ジョン平とぼくと」シリーズ
「晴れた空にくじら」シリーズ
「さよならペンギン」
朝日新聞デジタルのページ、センター試験受験者向けのページに、文章を書かせていただきました。数学篇(点P)と、国語篇(この花の)の2本です! 2014年、センター試験を受ける方も、受けない方も、ぜひどうぞ!
こちらは、2011年発表のSF短篇を集めた短篇集です! 「ふるさとは時遠く」を収録していただいています(たくさんご評価いただいて本当に幸せです)。またも「私のはともかく」という話になって恐縮ですが、表紙に並んでいるお名前を見ているだけでぞくぞくしてきます。「こんなところに私がいてはいけないのではないか」という感じがすごくしてきます。新井素子さんの名前と隣だ隣。どうしようどうしようどうしよう。 しかしともかく、それはともかくぜひこれもおひとつどうぞよろしくお願いいたします!ヨーロッパ行きの飛行機の中とか北海道行きのフェリーの中でぜひ! |
徳間書店より発売になっております、2011年に発表された短篇をあつめた短篇集です!「SFマガジン」の2011年2月号に掲載していただきました、短篇「ふるさとは時遠く」が収録されています。 2012年6月1日に発売されています。いやもう、私のはともかく、私のはともかくっ! ながたびや病院の待ち合いとかのお供にぜひ! |
「しげる、ただいまー」
「ジョン平とぼくと」がまんがになって戻ってきました! 我々の世界によく似た、でもちょっとだけ魔法の存在する世界を舞台に、魔法の苦手な主人公北見重とその使い魔、犬のジョン平が活躍したり時には活躍しなかったりする学園魔法青春ライトノベル。好評をいただいたこのお話を、発売から4年、成平こうじろう先生がもんのすごくすてきにコミカライズしていただきました。いやもう、すんごいです。驚きます。人生こんなことがあっていいのかと思います(私が)。
連載は、
第1話:「別冊花とゆめ 2010年11月号」(2010年9月25日発売)
第2話:「別冊花とゆめ 2010年12月号」(2010年10月26日発売)
第3話:「別冊花とゆめ 2011年1月号」(2010年11月26日発売)
第4話:「別冊花とゆめ 2011年4月号」(2011年2月26日発売)
とすでに掲載されています。今回、
第5話:「別冊花とゆめ 2011年5月号」(2011年3月26日発売)
で発売中です。次号いよいよ最終回!。ぜひご覧下さい。
「ジョン平とぼくと」シリーズ
原作「ジョン平とぼくと」シリーズの紹介はこちら。
早川書房刊「SFマガジン」の2011年2月号に短篇「ふるさとは時遠く」が載りました(「時遠く」と書いて「とおく」と読みます。頭が痛くなるくらい考えました)。ローカル線を降りて久しぶりに故郷に戻ってきた男を迎えに来たのは……というお話です。SFですよ?SF。
2010年12月25日に発売になりました。ぜひぜひ。
中中舎
扉ページと本文にすてきなイラストをいただいた中川悠京(ナカガワユウケイ)さんのページです。雰囲気あるイラストをどうもありがとうございました!
早川書房刊「SFマガジン」の2010年7月号に「さよならペンギン」その他に関するインタビュウ記事が載ります。どちらかというとこのサイトをご覧の方よりは、SFマガジンを通じて私を初めて知る方への自己紹介、ということになるのだと思いますがー。肩書きは「雑文家」にしてもらいました。えっへん。
2010年5月25日ごろ発売です。
きっかけは息子だった。
現在のところ私の息子は二人いるが、そのうち三人きょうだいの真ん中で長男であるところの小学校一年生男子。きっかけというのは、かれが突然「自分はペンギンである」と言い出したことだ。
「われはペンギン」。なにをスットンキョウなことを、とみんな思うわけだが、親であるところの私も、もちろんそう思った。実はこの子はそもそもがスットンキョウな男ではあるのだが、聞けばなるほどと思うかもしれない。幼稚園の頃、絵本かなにかで見た、コウテイペンギンの写真だ。「こうていぺんぎんは、せかいでいちばんおおきいよ」というキャプションにすっかりやられてしまったらしい。もちろん世界最大といってもそれは「ペンギンの中で」ということだと思うが、ともかく世界最大にやられた。コウテイペンギンこそが自分であり自分の目指す生物なのである、とこのときかれは自分を規定したと言えよう。
そんな大げさなものではないが、ともかくこのせいで、南極に生息するこの白黒の鳥が息子の心をとらえてしまったのであった。あんまりペンギンペンギンというので、試しにペンギンの絵本を図書館で借りてくると実に熱心に見ている。雑誌などのペンギンのイラストを切り抜いて集めたりしている。しばらく待ってみたが、どうも熱が冷めないので、私は思った。
「これは伸ばすべきではないか」
いや、どうなのかはわからない。長所というのはなんでも伸ばせばいいというものではなく、現にペンギン好きを伸ばしてその先に待っているのが何か、もう一つわからないのである。ペンギンオリンピックやペンギン検定一級があって就職に役立つわけではないのである。
まあ、とはいうもののだ。なにかしら子供は自分の好きなものを選んで育ってゆくものかもしれない。ポケモンのしんかのパターンを覚えてるとか、国連加盟国の国旗と国名の組み合わせを全部覚えているとか、誰でも何かしらこういった道を一つ通るものかもしれないし、それが「ペンギン」であれば、まあ「水郡線の駅の名前を順番に全部言える」よりはいいかもしれない。いや水郡線はそれはそれで高貴な趣味ではあると思うが、ともかくあんまり人のいない方面ではある。誰もいない方面というのは世界で一つだけの花なので、私は息子の幼い脳におけるペンギン野にストローを差し込んでぷうと膨らましてやることにしたのである。
いったんそうと決めるといろいろやるべきことがある。ペンギンの図鑑やら、絵本やら、ビデオやらを借りたり買ったりしてみると、息子が好きになるのも少しわかる。ペンギンとはおもしろい鳥なのだった。まずもってペンギンは南極以外にもいる。いろんな模様の幾種ものペンギン(学説によって17種または18種)が、南極大陸から赤道直下までの南半球の海岸の広い範囲に生息している。水族館でパレードをしているのは温帯に住んでいる暑さに強い種類であることが多い。南極大陸を主なすみかとしているのはコウテイペンギンとアデリーペンギンの二種だ。イラストやなにかに登場するのはだいたいアデリーで、比較的単純な白黒の模様をしている。
他にも、広告で有名になったイワトビペンギン(黄色い冠羽が逆立っていてパンクなやつ)や胸の帯が格好いいフンボルト、ケープ、マゼランペンギン等々、ペンギンはそれぞれにおもしろいのだが、ドラマチックなのはやはりコウテイペンギンかもしれない。コウテイペンギンは、南極の冬で子育てをする希有な生物である。冬の南極のブリザードの中で、母父交代で卵を温めたりヒナに給餌することで子供を育て上げる。特に卵を温めるのは父鳥の仕事であり、卵を生んで消耗した母鳥が海で狩りをして体力を取り戻す間、卵を温め、孵して、生まれたヒナに自分の胃の中のものを与える。それが尽きると胃からなにか分泌液を出して与える。そうして母鳥の帰りを待つのである。実に健気な生物なのである。どうもこの下りを書くだけで泣けてくるのは私が父親だからであろうか。
そうやってペンギンに着目してみると、わりあい、ペンギンというのは我々の生活の中で絶妙な地位をもつ生物なのである。ありふれてはいないが、探せばある程度にはモチーフになっている。絵本や図鑑、写真集やエッセイといったもの、有名な「ピングー」をはじめとして、実写、アニメ問わず映像作品にもなっている。動物園や水族館においてもペンギンはそこそこの目玉スター的な存在であって、だいたいどこでも行けばペンギンがいて、見ているとわあペンギンだペンギンだと飽きない。まさに絶妙な存在感であって、選ぶとしてなかなかいいところなのであった。特にペンギンは「地球温暖化」に影響される動物であるとみなされているので、最近出演機会が増している気がする。
ところでこの温暖化だが、実際のところどうなのか。ペンギンの中には個体数が減少しており、絶滅が危惧される種類がいくつかある。どうも人類は昔世界中の海のものをとっては油にとっては油にとしていたらしく、鯨と同じようにペンギンからも油を絞っていたらしいのだが、最近さすがにそういうことはしなくなったものの、環境の変化などが生態系にダメージを与えることはやはりあるらしい。ただ、南極に住むコウテイとアデリーの二種に関して言えば、温暖化によりむしろ個体数は増えているそうである。今後どうなるかはもちろんわからないが、どうやら、極限状態で生きているので暖かくなるとむしろ増えてしまう類の動物らしい。なあんだよかった。
よかったのではないのであって、地球温暖化的には北極に住むシロクマがけっこうダメージを受けているらしい。そして、これは本当のことだが、兄があんまりペンギンペンギンというので、むくむくと対抗心を燃やしたらしい弟、現在のところ末っ子であるところの次男が、こういうことを言い出したのである。
「自分はクマである。特にシロクマである」
わけがわからないが、こうして私はペンギンとシロクマの親となった。兄弟して南北両極地に興味を持ち、どっちもどこに続いているのか今一つよくわからない。とりあえず、温暖化も寒冷化も困るバランスのとれた兄弟として完結したので、まあいいのではないだろうか。そういう目で見るとシロクマというのも我々の生活の中で絶妙な地位を占めている動物であって(以下同文)。
というわけで、そういうあたりから入っていって書きました、さすらいの量子ペンギンSF「さよならペンギン」。ハヤカワ文庫JAの一冊として全国の書店にて発売中です。なにとぞよろしくお願いいたします。残念ながらコウテイペンギンは出ません。
空に浮鯨が泳ぎ、戦鯨の群れが戦場に急ぐ世界。太平の眠りから覚めたとたんに世界との戦争に巻き込まれた日本の、その戦いと、そこに住む若者たちの青春を描いた「晴れた空にくじら」。全三巻でソフトバンククリエイティブ社GA文庫から発売中です。
せっかくですから三冊まとめてどうぞどうぞ!
このサイト内にあります、本篇の原型となった「雑文」です。前回もそうでしたが、本篇は設定等、これらの物語に登場するものとは若干異なりますので、ねんのため、ご承知おき下さい。もっと先のことを考えて私は書くとよい。
というパイロット版的な文章も書いたりしました。
ささやかな後日譚です。こんな感じでにぎやかにやっていると思います。
rumblefish
シリーズにイラストをいただいた、refeiaさんのブログ(イラストサイト)です。いつも厳しいスケジュールですいませんでした。お疲れさまです。糸巻きありがとうございます。大事にします。
「GA文庫」から2009年5月に発売されたムック、GAマガジンの二冊目です。左はもうちょっとなんとかしたほうがいい私が自分で撮影した表紙映像ですが、えー。ここに私は、
「晴れた空にくじら」の外伝で後日譚(?)の短篇「くじらぶ」
を掲載していただいてます。
「ジョン平とぼくと」「晴れた空にくじら」を出版させていただいております「GA文庫」から2008年8月9日に出たムックです。各方面から「抱き枕カバー」に関するご意見を頂戴しておりますあれのことです。ここに私は、
「ジョン平とぼくと」のスケッチ的な、小さなお話「エンダーの庭」
と、
「晴れた空にくじら」の前日譚となる短篇「真心の贈り物」
を掲載していただきました。
ソフトバンククリエイティブ社より発売されました、イラストレーター椋本夏夜さんのオリジナルイラストストーリーです。もともとウェブ上で連載され、一度単行本化されたのですが、このたび一般書籍として増補のうえ再販されることになりました。豪華版です。箱入りです。
大西はここに、原作(椋本さんのもとのお話)とすこし違う角度から、短いお話を書かせていただいております。黒い猫が出ますよ。
椋本工房
椋本夏夜さんのページです。詳しい情報は、こちら。
「銀宵亭夜曲」発売
GA Graphicによる詳細情報です。
書き下ろし壁紙公開っ
壁紙もあります。
ダウンロードしてパソコンで読んだり、あと携帯電話から見たりできるというあれです。2008年11月で、「ジョン平とぼくと」「ジョン平と去っていった猫」「ジョン平とぼくらの世界」の三冊に加え、今回「ジョン平とぼくときみと」が、配信されました。これでぜんぶパソコン(ウィンドウズ機)とか携帯電話で読めるようになりました。
下のリンク先は「電子書店パピレス」ですが、その他、携帯電話からもダウンロードできるサイトがさまざまあるそうです。
パピレス「ジョン平とぼくと」のページ
ここで一覧できます。4巻目は自分でも買ってみたいなとちょっと思います。
「ジョン平とぼくと」とは、私(ジャッキー大西)が「大西科学」という作者名で出版した小説の、一巻のタイトルであり、シリーズの名前でもあります。ソフトバンククリエイティブ社から、ライトノベルのレーベル「GA文庫」から発売されています。
2006年9月15日:シリーズ一巻「ジョン平とぼくと」
2006年12月15日:シリーズ二巻「ジョン平と去っていった猫」
2007年6月15日:シリーズ三巻「ジョン平とぼくらの世界」
2007年11月15日:シリーズ四巻「ジョン平とぼくときみと」
1〜3巻が連続するメインのストーリーで、4巻はその周辺の小さな話6つをおさめた短篇集です。
このシリーズは、このサイトで「雑文」と称して二回にわたって書きました掌篇の設定をもとに、長篇シリーズとして書き直したものです。下の「リンク集」からリンクをたどって、どうぞご覧下さい。
「雑文」とは、この場合、私がこのサイトで書いているような、エッセイや、小論文、小説といったものの総称の意味で使われている言葉です。興味をもたれた方は「大西科学における最近の研究内容」からご覧下さい。最近のものから順に、過去のものに向かって並んでおります。
また、「ジョン平とぼくと」出版に先立ちまして、このページで公開していた文章は、こちらに保存しておきます。読み返すだに、ややこしいことを書いています。
GA Graphic Novel
出版元、ソフトバンク・クリエイティブ社の「GA文庫」のページです。
GA文庫新人情報局
こちらに情報があります。「ジョン平とぼくと」の発売に先立ちまして、インタビュー記事が掲載されました。
紹介ページ
公式の「ジョン平とぼくと」の紹介ページです。
南瓜頭
シリーズを通して魅力的なイラストをいただいている、銀八さん(銀8さん、檜山大輔さん)のブログです。もうジョン平も重も書いていてもあの絵しか思い浮かびません。連載がんばってください単行本も買います。
小川遊水池
「ジョン平とぼくと」に素晴らしい解説と推薦文を書いていただきました、作家小川一水さんのページです。尊敬しています。一巻の宣伝など、けっこうあちこちに「解説:小川一水」と書いてあってもう、私はそのたびに恐縮しています。
#381.ジョン平とぼくと
#564.ジョン平は天気を占う
このサイト内にあります、本篇のパイロット版と言いますか原作と言いますか、原型となったものです。ところが、実は若干設定上の相違点が「あります」ので、念のため、その点お含みおきください(そんなにたくさんはないです)。すいませんすいません。
#757.ジョン平とケースの中の忠犬
今回、機会があってもうひとつ外伝を書いてみました。中学生のジョン平としげるです。
掲示板「ジョン平」
物語の性格上、結末等を話題にしてしまいますと、まだ読まれてない方(正確にはそのうち、これから読もうと思っておられる方)の興をそぐことになってしまう可能性が高いです。そこで、読み終わった方専用の掲示板を用意いたしました。まだお読みでない方は、立ち入りご遠慮ください(もちろん私は構いませんが……)。なお、いわゆるネタバレでない、普通の話題でしたら、通常どおりの掲示板に書き込んでいただいても大丈夫です。
電子メール
私(大西)へのご連絡は、下記のメールアドレス宛にご送付ください。もはやあまり意味のない気もする用心で、アドレスが画像になっています。すいませんお手数をおかけいたしますが、下の通り、タイプいただけましたら幸甚です。幸い、あんまり複雑ではないです。お送りいただく際、どこかに「大西」と一言入れていただきますと、それが迷惑メールフィルタをくぐりぬける鍵になります。
ミクシィ
最近、ミクシィにアカウントをいただきました。ここに私の「日記」があります。たいしたことは書いていないのですが、そちらにメッセージ等いただきましても連絡がつきます。コミュニティ「大西科学」もなにとぞよろしくお願いいたします(でも、やっぱりたいしたことは書いてないかも……)。
あと、ミクシィキーワードというものがあってそれで「大西科学」で検索をかけてもいいらしいです。詳しくはわかりませんぜんぜんわかりません。ミクシィは難解だ。
ツイッター
ツイッターって何?なにをするもの? わかりませんがツイッターです。タダでくれるというのでついアカウントを取りました。IDは@onisciです。ミクシィよりもさらにたいしたことを書いていないのでたいへん恐縮ですが、ミクシィともども、なにとぞよろしくお願いいたします。