大西科学・出版情報

 このページでは、大西科学に関係した商業出版の関連情報を集約してお知らせいたしております。最終更新日は、10.8.26です。


・「ジョン平とぼくと」コミカライズのお知らせ

「しげる、ただいまー」

「ジョン平とぼくと」がまんがになって戻ってきます! 我々の世界によく似た、でもちょっとだけ魔法の存在する世界を舞台に、魔法の苦手な主人公北見重とその使い魔、犬のジョン平が活躍したり時には活躍しなかったりする学園魔法青春ライトノベル。好評をいただいたこのお話を、発売から4年、成平こうじろう先生がもんのすごくすてきにコミカライズしていただいています。いやもう、すんごいです。驚きます。人生こんなことがあっていいのかと思います(私が)。

 連載の第一話は「別冊花とゆめ 11月号」(9月25日発売)にて。ぜひご覧下さい。本当にぜひ。

 白泉社「別冊花とゆめ」のページ

 GA文庫ブログでの紹介(とジョン平とぼくとコミカライズと)


pngSFマガジン2010年7月号

 早川書房刊「SFマガジン」の2010年7月号に「さよならペンギン」その他に関するインタビュウ記事が載ります。どちらかというとこのサイトをご覧の方よりは、SFマガジンを通じて私を初めて知る方への自己紹介、ということになるのだと思いますがー。肩書きは「雑文家」にしてもらいました。えっへん。

 2010年5月25日ごろ発売です。


pngさよならペンギン

 きっかけは息子だった。
 現在のところ私の息子は二人いるが、そのうち三人きょうだいの真ん中で長男であるところの小学校一年生男子。きっかけというのは、かれが突然「自分はペンギンである」と言い出したことだ。

「われはペンギン」。なにをスットンキョウなことを、とみんな思うわけだが、親であるところの私も、もちろんそう思った。実はこの子はそもそもがスットンキョウな男ではあるのだが、聞けばなるほどと思うかもしれない。幼稚園の頃、絵本かなにかで見た、コウテイペンギンの写真だ。「こうていぺんぎんは、せかいでいちばんおおきいよ」というキャプションにすっかりやられてしまったらしい。もちろん世界最大といってもそれは「ペンギンの中で」ということだと思うが、ともかく世界最大にやられた。コウテイペンギンこそが自分であり自分の目指す生物なのである、とこのときかれは自分を規定したと言えよう。

 そんな大げさなものではないが、ともかくこのせいで、南極に生息するこの白黒の鳥が息子の心をとらえてしまったのであった。あんまりペンギンペンギンというので、試しにペンギンの絵本を図書館で借りてくると実に熱心に見ている。雑誌などのペンギンのイラストを切り抜いて集めたりしている。しばらく待ってみたが、どうも熱が冷めないので、私は思った。
「これは伸ばすべきではないか」
 いや、どうなのかはわからない。長所というのはなんでも伸ばせばいいというものではなく、現にペンギン好きを伸ばしてその先に待っているのが何か、もう一つわからないのである。ペンギンオリンピックやペンギン検定一級があって就職に役立つわけではないのである。

 まあ、とはいうもののだ。なにかしら子供は自分の好きなものを選んで育ってゆくものかもしれない。ポケモンのしんかのパターンを覚えてるとか、国連加盟国の国旗と国名の組み合わせを全部覚えているとか、誰でも何かしらこういった道を一つ通るものかもしれないし、それが「ペンギン」であれば、まあ「水郡線の駅の名前を順番に全部言える」よりはいいかもしれない。いや水郡線はそれはそれで高貴な趣味ではあると思うが、ともかくあんまり人のいない方面ではある。誰もいない方面というのは世界で一つだけの花なので、私は息子の幼い脳におけるペンギン野にストローを差し込んでぷうと膨らましてやることにしたのである。

 いったんそうと決めるといろいろやるべきことがある。ペンギンの図鑑やら、絵本やら、ビデオやらを借りたり買ったりしてみると、息子が好きになるのも少しわかる。ペンギンとはおもしろい鳥なのだった。まずもってペンギンは南極以外にもいる。いろんな模様の幾種ものペンギン(学説によって17種または18種)が、南極大陸から赤道直下までの南半球の海岸の広い範囲に生息している。水族館でパレードをしているのは温帯に住んでいる暑さに強い種類であることが多い。南極大陸を主なすみかとしているのはコウテイペンギンとアデリーペンギンの二種だ。イラストやなにかに登場するのはだいたいアデリーで、比較的単純な白黒の模様をしている。

 他にも、広告で有名になったイワトビペンギン(黄色い冠羽が逆立っていてパンクなやつ)や胸の帯が格好いいフンボルト、ケープ、マゼランペンギン等々、ペンギンはそれぞれにおもしろいのだが、ドラマチックなのはやはりコウテイペンギンかもしれない。コウテイペンギンは、南極の冬で子育てをする希有な生物である。冬の南極のブリザードの中で、母父交代で卵を温めたりヒナに給餌することで子供を育て上げる。特に卵を温めるのは父鳥の仕事であり、卵を生んで消耗した母鳥が海で狩りをして体力を取り戻す間、卵を温め、孵して、生まれたヒナに自分の胃の中のものを与える。それが尽きると胃からなにか分泌液を出して与える。そうして母鳥の帰りを待つのである。実に健気な生物なのである。どうもこの下りを書くだけで泣けてくるのは私が父親だからであろうか。

 そうやってペンギンに着目してみると、わりあい、ペンギンというのは我々の生活の中で絶妙な地位をもつ生物なのである。ありふれてはいないが、探せばある程度にはモチーフになっている。絵本や図鑑、写真集やエッセイといったもの、有名な「ピングー」をはじめとして、実写、アニメ問わず映像作品にもなっている。動物園や水族館においてもペンギンはそこそこの目玉スター的な存在であって、だいたいどこでも行けばペンギンがいて、見ているとわあペンギンだペンギンだと飽きない。まさに絶妙な存在感であって、選ぶとしてなかなかいいところなのであった。特にペンギンは「地球温暖化」に影響される動物であるとみなされているので、最近出演機会が増している気がする。

 ところでこの温暖化だが、実際のところどうなのか。ペンギンの中には個体数が減少しており、絶滅が危惧される種類がいくつかある。どうも人類は昔世界中の海のものをとっては油にとっては油にとしていたらしく、鯨と同じようにペンギンからも油を絞っていたらしいのだが、最近さすがにそういうことはしなくなったものの、環境の変化などが生態系にダメージを与えることはやはりあるらしい。ただ、南極に住むコウテイとアデリーの二種に関して言えば、温暖化によりむしろ個体数は増えているそうである。今後どうなるかはもちろんわからないが、どうやら、極限状態で生きているので暖かくなるとむしろ増えてしまう類の動物らしい。なあんだよかった。

 よかったのではないのであって、地球温暖化的には北極に住むシロクマがけっこうダメージを受けているらしい。そして、これは本当のことだが、兄があんまりペンギンペンギンというので、むくむくと対抗心を燃やしたらしい弟、現在のところ末っ子であるところの次男が、こういうことを言い出したのである。
「自分はクマである。特にシロクマである」
 わけがわからないが、こうして私はペンギンとシロクマの親となった。兄弟して南北両極地に興味を持ち、どっちもどこに続いているのか今一つよくわからない。とりあえず、温暖化も寒冷化も困るバランスのとれた兄弟として完結したので、まあいいのではないだろうか。そういう目で見るとシロクマというのも我々の生活の中で絶妙な地位を占めている動物であって(以下同文)。

 というわけで、そういうあたりから入っていって書きました、さすらいの量子ペンギンSF「さよならペンギン」。ハヤカワ文庫JAの一冊として全国の書店にて発売中です。なにとぞよろしくお願いいたします。残念ながらコウテイペンギンは出ません。


鯨「晴れた空にくじら3 浮鯨のいる空で」

 たいへん長らくお待たせしたことと存じます。「晴れた空にくじら」の3巻となります「浮鯨(くじら)のいる空で」。2009年9月15日に発売になりました。存外気楽に軍隊生活を送っていた雪平たちに、ついに訪れた決戦の空。そこに繰り広げられる戦い、そして結末。日本鯨軍の戦争に光は見えるのか。雪平とクニはつまりどうなるのか。好評をいただいた「晴れた空にくじら」シリーズの完結篇です。どうぞご覧ください。









「晴れた空にくじら 浮船乗りと少女」「晴れた空にくじら2 戦空の魔女」。既刊2冊も現在好評発売中です。

 空に浮かぶくじら「浮鯨」のいる世界で、大国ロシアとの戦争に踏み切った日本とその、なんというかあちこちいいかげんな鯨軍の戦い、およびそれに巻き込まれた浮船乗り波多野雪平とクニの戦いを描く「晴れた空にくじら」。GA文庫より発売中です。この際ですので三冊まとめてぜひ。

「晴れた空にくじら」関係の文章

 このサイト内にあります、本篇の原型となった「雑文」です。前回もそうでしたが、本篇は設定等、これらの物語に登場するものとは若干異なりますので、ねんのため、ご承知おき下さい。もっと先のことを考えて私は書くとよい。

 というパイロット版的な文章も書いたりしました。

rumblefish
 前巻引きつづき今回もイラストをいただいております、refeiaさんのブログ(イラストサイト)です。いつも厳しいスケジュールですいませんでした。お疲れさまです。糸巻きありがとうございます。大事にします。


鯨「GAマガジン Vol.2」

「GA文庫」から2009年5月に発売されたムック、GAマガジンの二冊目です。左はもうちょっとなんとかしたほうがいい私が自分で撮影した表紙映像ですが、えー。ここに私は、

「晴れた空にくじら」の外伝で後日譚(?)の短篇「くじらぶ」

 を掲載していただいてます。






鯨・「GAマガジン Vol.1」

「ジョン平とぼくと」「晴れた空にくじら」を出版させていただいております「GA文庫」から2008年8月9日に出たムックです。各方面から「抱き枕カバー」に関するご意見を頂戴しておりますあれのことです。ここに私は、

「ジョン平とぼくと」のスケッチ的な、小さなお話「エンダーの庭」
と、
「晴れた空にくじら」の前日譚となる短篇「真心の贈り物」

 を掲載していただきました。


・「銀宵亭夜曲」

 ソフトバンククリエイティブ社より発売されました、イラストレーター椋本夏夜さんのオリジナルイラストストーリーです。もともとウェブ上で連載され、一度単行本化されたのですが、このたび一般書籍として増補のうえ再販されることになりました。豪華版です。箱入りです。

 大西はここに、原作(椋本さんのもとのお話)とすこし違う角度から、短いお話を書かせていただいております。黒い猫が出ますよ。

椋本工房
 椋本夏夜さんのページです。詳しい情報は、こちら。

「銀宵亭夜曲」発売
 GA Graphicによる詳細情報です。

書き下ろし壁紙公開っ
 壁紙もあります。


・「ジョン平とぼくと」配信版

 ダウンロードしてパソコンで読んだり、あと携帯電話から見たりできるというあれです。2008年11月で、「ジョン平とぼくと」「ジョン平と去っていった猫」「ジョン平とぼくらの世界」の三冊に加え、今回「ジョン平とぼくときみと」が、配信されました。これでぜんぶパソコン(ウィンドウズ機)とか携帯電話で読めるようになりました。

 下のリンク先は「電子書店パピレス」ですが、その他、携帯電話からもダウンロードできるサイトがさまざまあるそうです。

パピレス「ジョン平とぼくと」のページ
 ここで一覧できます。4巻目は自分でも買ってみたいなとちょっと思います。


・「ジョン平とぼくと」シリーズ

「ジョン平とぼくと」シリーズ関係の情報は、こちらにまとめました。こういうことをするとなんとなく「これでおしまい」というふうに見えて寂しくなってきますが、いえその、これからもぽちぽちと機会があれば書かせていただきたいと思っております。ほんとうです。よろしくお願いいたします。ほんとうに。


掲示板、メールについて

掲示板「ジョン平」
 物語の性格上、結末等を話題にしてしまいますと、まだ読まれてない方(正確にはそのうち、これから読もうと思っておられる方)の興をそぐことになってしまう可能性が高いです。そこで、読み終わった方専用の掲示板を用意いたしました。まだお読みでない方は、立ち入りご遠慮ください(もちろん私は構いませんが……)。なお、いわゆるネタバレでない、普通の話題でしたら、通常どおりの掲示板に書き込んでいただいても大丈夫です。

電子メール
 私(大西)へのご連絡は、下記のメールアドレス宛にご送付ください。もはやあまり意味のない気もする用心で、アドレスが画像になっています。すいませんお手数をおかけいたしますが、下の通り、タイプいただけましたら幸甚です。幸い、あんまり複雑ではないです。お送りいただく際、どこかに「大西」と一言入れていただきますと、それが迷惑メールフィルタをくぐりぬける鍵になります。

ミクシィ
 最近、ミクシィにアカウントをいただきました。ここに私の「日記」があります。たいしたことは書いていないのですが、そちらにメッセージ等いただきましても連絡がつきます。コミュニティ「大西科学」もなにとぞよろしくお願いいたします(でも、やっぱりたいしたことは書いてないかも……)。

ツイッター
 ツイッターって何?なにをするもの? わかりませんがツイッターです。タダでくれるというのでついアカウントを取りました。ミクシィよりもさらにたいしたことを書いていないのでたいへん恐縮ですが、ミクシィともども、なにとぞよろしくお願いいたします。


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