「大西科学における最近の研究内容」100回記念

「大西科学研究賞」大賞発表

 まことにすみません。大西科学をモノしております、ジャッキー大西です。皆さまに労苦を負わせてまで、私のわがままから実施してしまいましたアンケート、一ヶ月あまりの投票期間に、五十五人ものかたがたから投票をいただきました。本当にありがとうございます。
 結果がまとまりましたので発表させていただきます。この企画、誰よりも苦しんだのはやくたいもない文章を百も読まされて投票していただいたあなたで、楽しんでいるのは皆さまからどっと感想をいただいて意欲を新たにしている私であったりするのですが、この結果発表でみなさまに少しでも面白がっていただければ幸いです。

 集計のルールを説明いたします。まず、5つまで選んでいただいた場合、それぞれの作品に1点を入れました。選んでいただいた作品が、1つでも5つでも一つ1点です。で、6つ以上、最大16作品選んでいただいた方がいらっしゃいましたが、この場合は、各作品に入る得点は、選んだ数/5点です。たとえば、十個選んだ場合、回答一つにつき0.5点入るということになります。どうして1つしか選ばなかった場合5点ということにしなかったのかと申しますと、その文章がいきなり一位になってしまって、うまくないからです。なかなかに根拠は怪しいのですがどうか御許しをいただきたくあります。

 では、このルールで集計いたしました結果を順に発表いたします。


#94.素粒子探検隊、北へ
 幻の粒子モノポールを求めた冒険を描いたこの回、これが、11.714点を集めましてトップです。どなたからもまんべんなく愛されております。しかし、どちらかといえば「なんとなくこれも好き」という感じで挙げていただいた方が多いような気がするのですが。ウリはありませんが一位です。
 ところで、あとで調べましたら、磁北極はいまカナダにあるので、磁極に行くなら南極大陸よりはまだカナダだと思います。カナダと言っても、ケベックとかオタワとかモントリオールとかそういうカナダではなくて、北の方ですけれども。
 このお話を書いたときからずいぶん私の周りに変化がありまして、この飲み会で「モノポール、崩壊しちゃうんじゃないっスか」と言っていた方も、故郷のカナダに戻られました。え、おい、カナダ。あれ。……もしかしたら、もうすぐモノポールが見つかるのかもしれません。

#81.バレンタインの内なる神
 「雑文祭でもないのにこんなにみんなの心が一つになるなんて」。「バレンタイン縛り」という裏雑文祭フォーマットにしたがって書きましたこのバレンタイン雑文が、僅差で二位です。得点は11.101点。なんだかその、皆さんに共感していただいたようで。そりゃもう、私もこういう女の人、好きですよ。ええ。調子に乗って続篇を書いてしまいましたが、彼らの今後がどう発展するかは、たぶん実生活で私がどんないい目にあうかにかかっています。頑張れ、オレ。

#38.大西家の一番長い日
 白猫「ゆき」、猫生最大にして、結局最後のものとなりました冒険を描きましたこの文章が三位となりました。10.146点。ゆきの、大西家での一生は、幸せだったでしょうか。幸せだったと思ってくれていたらと思います。

#58.山手線のシャーマン
 牛丼教オフの裏オフ会レポートとして書きましたこのシャーマンものが四位です。得点は9.240点。全国のシャーマンファンの圧倒的な支持を受けました。東京というところは本当に恐ろしいところで、皆さんもJRに乗るときには周りをよくご確認下さい。忍者や侍がうろうろしているかもしれません。他によく見るのがお姫さまですが、これは日曜日に原宿に行けば誰でも見ることができます。あと、吸血伯爵みたいなのもいます。

#45.理と工
 五位です。得点は8.702点。これほどの評価を受けるとは思いませんでした。思いがけない位置に来たと思います。理学部出身で工学部出身の友人がいるとか、その反対の人にウケているということなのでしょうか。理学部出身ながら、どちらかというと、工学部出身者と親しく付き合っている私ではあります。でも「でんかい」と言うとウチでは「電解」なんだよっ。

#88.終わらない仕事の先に
 六位は、出身高校の化学部出身者からクレームがつきやしないかとびくびくしているこの作品。7.86点を集めました。「大西科学ラブラブ雑文サイト化計画」の一環として書きました。ところで、初瀬ちゃんと十回言って下さい。初瀬ちゃん初瀬ちゃん初瀬ちゃん初瀬ちゃん初瀬ちゃん初瀬ちゃん初瀬ちゃん初瀬ちゃん初瀬ちゃん初瀬ちゃん。はい、もう口がくたくたですね。子供にこういう名前を付けるのは、やめましょう。

#48.カセットの中のトポロジー
 七位は、ドラクエの不思議を指摘したこの作品。7.436点でした。我が弟たちから「兄貴ばかり標準語を喋っているかのように書かれていて不快である」「だいたい兄貴は自分の勇者ばかり先に育ててちっともオレに順番を回してくれなかった」「兄貴は高校生だったのにどうしてあんなにゲームばかりしていたのだ」「なに、まだやっているのか、それは駄目だ」「それも『ときメモ』か。おいおい、まだやっているのか」「そんなことをしていないで早く結婚したほうがいいのじゃないか」などと多数の意見をいただきました。対外的には凄く評判が良かったです。

#96.次回予告
 八位になりました、7.145点をいただきました、この作品です。「実はなんのパロディでもない」というパラグラフも多いので、皆さまは心安らかにお過ごし下さい。よほど本当に、「新・大西科学における最近の研究内容」として再スタートをしようと思ったのですが、なんだかあまり語呂がよくないのでやめました。こちらを百回に持ってきていれば切りがよかったのに。

#91.バーサーカーの最期
 苦しい時は相手も苦しいとはよく言われることですが、この文章は百回を控えて大変苦しいときに、勢いで書いたものです。似非小説的で、なんだか申し訳ないのですが、非常に楽でした。あ、いやその、支持していただいてありがとうございます。九位、6.833点。ところで、相手も苦しいって、相手って誰のことでしょう。機械生命体でしょうか。

#75.スキャナーに生きがいはないかもしれん
 十位、5.788点でした。かのスキャナー様は、交換以来すっかりご機嫌うるわしく、今日も私の父によってさまざまな目的に活用されているようです。何十ページもの土地区画図をすっかりスキャンして、スキャンノイズを全部手作業で消し、区画の持ち主をドローソフトで描き込んだ図を見せてもらいました。恐ろしい人です。

#35.十五秒間の死闘
 こんなにでき過ぎているのに、実はほぼ完全に実話であるところのこの回が僅差で十一位になりました。得点は5.741点。私の雑文へのエピソード供給回数では、第二位(一位はリアカーのあの人です)を誇る母のファインプレーに救われた回です。どうしてこんなにネタになるのでしょう。世の母親はみんなそうなのでしょうか。

#5.インドとパキスタンへの抗議
 インドやパキスタンの人が日本語を読めないのをいいことに勝手なことを書いているこの回が十二位です。5.333点。これを全部一遍に思いついて書いたらさすがなのですが、実は「インドの核実験」→「パキスタンの核実験」→「インドの方が同僚として来られる」という事件ごとに書き足していったものです。書き始めたときは、ちゃんとオチができるとは思ってもみませんでした。なんか雑文体質です。

#68.あなたへのショートカット
 実は、ネタを全面的に他者に依存している回であるところのこれが5.261点を集め十三位になりました。この元になった話をしていただいた方に感謝、感謝です。いつもこうだと楽なのですが。続篇として、インストール現代インド哲学、デフラグメント現代インド哲学も予定されているとのことです。

#78.地下の住人たち
 乾いた地下の世界に潤いをもたらそうとする私の奮闘を描きましたこの文章が、同好の士の同情を集めまして十四位になりました。得点は5点ちょうどです。ポストペットのオオカミの話は我ながら傑作だと思うのですが、どうでしょうか。

#20.ノッケー
 ここへきて何だか浸透してきたような感がある「ノッケー」が4.955点で第十五位です。自分で書いておいて何ですが、このイラスト、味がありますねえ。さあ、勇気を出して君も「ノッケー」の世界に足を踏み入れよう。怖くなんかないよ、ちょっと自尊心がナニするだけさ。

#90.紙の帝国
 私の弟達に感謝して、この「紙の帝国」が十六位です。4.883点。「カセットの中のトポロジー」と違って、これのウケは最高でした。弟に感想を聞いて、特殊ルールの存在や、兄弟が協力して倒した、ハンニバルにも例えられるような強大な敵のこと、そしてルールのボーダー上の出来事は全て腕力によって解決されていたというダークなしきたりなど、たくさんのことを学びました。子供って、残酷。

#22.暁の爆発物処理班
 危機に当たって大西がどういう恐ろしいことをするかを描いたこの回が十七位となりました。4.714点です。このテレビは、何だかんだいってまだ使っております。日本製品は、丈夫ですねえ。

#89.八十九はアクチニウム
 十八位は、実は私の専門範囲に大変近いこの文章でした。4.556点。「ウンウンウンニウム」という名前を付けるときに「オレは今、世界中の笑いものになろうとしているぞ」と思わなかったのでしょうか。あるいは、発表の席で会場から笑い声とかはなかったのでしょうか。ちなみに、もし原子番号222番の元素があれば「ビビビウム」になります。

#92.職業について
 列挙モノにチャレンジしました。4.547点をとって十九位です。もっといくらでも書けるような、ここで終わっておいたほうがいいような、そんな気がした回です。なにかのコントで「僕戦士。腕力は強いけど、頭は悪いよ」というセリフがあって、ひっくり返って笑いました。主にその笑いを繰り返しやっているような気がします。

#72.魔術の夜科学の朝
 二十位。4.5点でした。質問がありましたので、書いておきます。このゲームは、セガサターンの「グランディア」です。サターンユーザー必携。もうすぐプレイステーション版も出ます。ちなみに、こうして育てに育てた私のパーティは、ボスを一ひねりの強さに成長しました。戦いって、むなしいですね。

 二一位以下の文章を、以下に題名だけ列記しておきます。ありがとうございました。
#52.科学しまった物語
#54.子供を育てる明るい我が町
#65.チョキチョキハンド
#61.夕暮れのポケットモンスター
#60.寒い寒い寒い夜
#42.月と十ドル三十八セント
#9.カテキンスポーツ万歳
#51.来年のことを言うと
#50.ソドムの市
#73.無くてナナフシ
#29.おふくろの味
#25.カセットの中の確率論
#98.超能力批判
#30.マーフィー日記
#55.なんて素敵に財政赤字
 以上が、3点以上の得点を集めた回です。だいたいこのあたりまでが、ザ・ベスト・オブ・大西科学における最近の研究内容ということになるでしょうか。

#44.都市伝説
#13.高校野球大会での小野高校の健闘をたたえて
#6.大西語?
#28.峠・断章
#23.インパルス消火器の使い方
#93.酔生
#64.運命論者への不十分な反駁
#99.または如何にして私はナイフを愛するのをやめたか
#16.ある朝突然に
#47.星の渚で
#95.にぎやかな未来に
#79.命をかけて
#66.あまり科学的ではない相対論入門
#63.ダウザーまで1万光年
#62.宴にありて
#37.折り紙が結ぶ文化の交流
#17.暦の上では
#7.大西科学はW杯サッカー日本代表を応援します
#82.コールドスリーパー
#76.バスカヴィル家の猫
#41.十八インチは四六サンチ
#71.ハイウェイ・ヒュプノシス
#15.海苔ピー
#10.夏休みのお天気
#84.じいちゃんの記憶
 このグループが、3点未満で、1点よりも多くの点数を得た回です。つまり、最低二人が投票して下さった作品ということになります。かなりマイナーというか、票が入るとは思っていなかった回、たとえば夏休みのお天気ですとか、海苔ピーですとかも入っておりまして驚きました。

#100.一枚きりのチップ
#87.すき焼きに関する研究レポート
#85.アトムの妹はウラン
#77.冴えたやり方
#70.おまえ一〇〇まで
#69.36000キロの追試
#67.早く芽を出せ
#53.アイ御中
#43.サンフランシスコ二七時
#40.凍りついた時間
#39.ケチャップみたいな
#36.サルだってチャットする
#26.タブーはタブー
#21.ソリティア・ティル・ドーン
#14.麦茶を冷やす
#1.PowerMac G3 DT/266についてひとこと
#59.ゲオルグに捧ぐ
#74.天井裏の鼠
#4.消音装置とエネルギー保存則
#8.落ちていたアレ
#3.ポストペット
#19.UFOを見たことは上司には秘密だ
#18.花火大会の模様
#12.究極の解答
 このグループは1点以下、つまり、たった一人のご支持を得た文章ということになります。ありがとうございました。あなたのためだけにも、書いてよかったと思います。


おまけ

 これで投票が増えるのではないかというよこしまな期待から、期間中何度かアンケートフォームを変えてみました。といっても、本文は同じで、最後に何の意味もない質問を付け加えたものですが、一応データーを集めっぱなしというのも何ですから、結果をまとめてみました。
(1)ブルーベリー、タンジェリン、ライム、ストロベリー、グレープで、好きな色はどれ。
 有効投票数8票が、タンジェリン3、グレープ2、ライム1、ストロベリー1、ブルーベリー1、と分布しました。巷で不人気が伝えられるタンジェリンがトップです。どうしたことでしょう。いっしょうさん、オレンジ、トップですよ。
(2)ポテトはいかがですか、ドリンクをセットにするとお安くなっております。
 9人の方に回答をいただきました。ポテトのLが5、Mが2、いらない方が2人です。またドリンクは、コーラが3、アイスコーヒーが1人で、どっちも要りませんという方が4と言う結果になりました。ドリンクは人気がないようです。シェークにしてください、という意見もいただきました。善処します。
(3)あなたはネコ派、それともイヌ派。
 驚いたことに、ネコ派の圧勝です。猫6票、どちらも好き3票、どっちもダメ3票で、何と犬への投票は零でした。猫派は心が狭いとかそういう結果なのではないでしょうか。


 投票をいただいた皆さまに、かさねて感謝の言葉を申し上げます。本当にありがとうございました。これからも、どうか愛想を尽かすことなくお付き合いいただければ幸いです。類似の企画ありましたら、またのご参加も、どうぞ、よろしくお願いいたします。


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※もしも、投票したのに反映されていないようであるとか、私の投票した文章が見当たらないのは大西が間違えているせいではないのかとか、この回がこんな上位に来るとはさては大西組織票をかき集めやがったなとか、集計方法にどうしても疑問が残るからおいこら大西どうやって集計したか見せてみろほらとか、このコメントにはどうしても納得できないちょっと大西こっちへ来いオレが性根をたたき直してやるとか、それでも強く生きようと思っている方は、大西までそっとお知らせ下さい。